センター大学 国際文化学科3年 諫早紋由 <2号 2022年11~12月>

 この報告書では主に3つ、1.最終試験への取り組み、2.冬休み中の過ごし方、3.就職活動について取り上げます。
 本題に入る前にまず、私が10月下旬に体調を崩したとき、どのようにアメリカの医療機関を利用したのかをお伝えします。私は寒さが続く中、寮のヒーターが上手く作動せず震えながら夜を過ごしていました。このとき、追加で毛布を買ったり、ヒーターの修理を寮の管理人にメールで伝えたりするべきでした。これから留学に行く皆さんは決して体調面で我慢をしないでください。風邪から中耳炎を発症し、3日間40度の高熱がでて、寝るだけの生活が続きました。不幸にも発熱した日は日曜日で、センター大学のヘルスセンターが閉まっており、他の病院に行く必要がありました。
 病院を受診しなければならない場合はまずジェイアイ(交換留学生が必ず契約しなければいけない保険会社)に電話をかけ、病院を見つけてください。そしてそこまで行く交通手段を見つけて下さい(友人やホストファミリーに車を出してもらう・タクシーを利用するなど)。 診察後に請求書と診断書を必ずもらってください。(もらい忘れるとまた来院しなければいけなくなります)。私はセンター大学に在籍している日本人の方が同伴してくださり、英語で症状の説明をしてくださいました。処方された薬には普段内服しているアレルギーの薬との飲み合わせで、飲んではいけないものが含まれていました。そのことにもいち早く気づき、医療ミスを防いでくださいました。
 何か問題が起きたときは、土地勘、英語力、経験のあるホストファミリーや周りの学生・大人に助けを求めてください。そして、授業担当の各教授に症状の説明と講義をお休みする旨を伝えてください。そして、必ず県大の国際交流部門にも連絡をしてください。

1. 最終試験について

 私は履修した4つの授業はすべて筆記試験がなく、課題提出やプレゼンテーションのみでした。以下が最終プロジェクトの内容です。

・Introduction to Drawing
 最終課題は自由テーマで3~6個までアイテムを持ち寄り、それらをチャコで描くことでした。以下が私の作品です。

テーマは" Me during the Thanksgiving "です。
授業の最終日に学生それぞれの作品について感想や意見を言い合いました。

最終日は壁にみんなの作品を飾りました

 ひとりひとり個性があって面白く、自分の考え・アイデアを恥ずかしがらずに表現できるところを私も見習わなければいけないと思いました。

課題作品の一部で、紙を細長く切りリボンのように描きました。

・Political Ideologies & Issues
 政治学の授業は、イデオロギーごと(共産主義・自由主義など)に自分の考えや講義の感想をまとめたジャーナルの提出のみでした。ジャーナルは、毎週コツコツ書いてさえいれば、コピーして期日までに提出するだけです。比較的単位の取りやすい授業だと思います。ディスカッションベースの授業で、最初は音声を録音して後で聞き、授業内容を理解するという繰り返しでした。
 私が授業中に発言できたのは全講義を通してたったの3回です。しかしディスカッションリーダー(3人で一組になりディスカッションをリードする役割)として質問を考え教授に提出すること、ジャーナルの内容をしっかりと書くこと、毎週金曜日のMoodleでのクイズを長文で提出すること、この3つを徹底すれば、発言回数が少なくても必ず良い成績を取ることができます!

・Intro to International Studies
 このクラスは最終エッセイの提出と5分間のプレゼンテーションがありました。エッセイは特定の地域の問題を取り上げ、授業で扱った内容と関連付けて書き上げていきます。そのエッセイをもとに、プレゼンテーションを作り、クラスのみんなの前で発表をします。
 エッセイを書き上げるコツは、Writing Centerへ行くこと、友人に見せて添削やアドバイスを貰うことだと思います。第三者の目で文章をチェックしてもらうことで、より洗練された文章に仕上がります。教授から最後にプレゼンテーションのフィードバックをいただきました。「Great slides! Great video! You have a strong project and a well-organized presentation! This is really interesting! Excellent conclusion. This is a really important and under-examined issue. Really good work, Ayu! Excellent effort with your questions!」
 たくさん時間をかけて最終プロジェクトの準備をしたので、とても嬉しく達成感がありました。履修した中で一番、課題・予習量が多く、苦労した授業でありながら一番楽しい授業でした。国際問題に興味がある方は、Dr.Kolenzの授業を取ることを強くお勧めします!

・Materials & Stucture of Music-I
 最終プロジェクトはピアノかピアノにプラスでほかの楽器の作曲をすることでした。クラッシック、ポップ、その他の三種類から楽曲形式を選択できます。
 私はこの授業に関してはほぼ単位を取るという希望は捨て、自分ができることをできる分だけ精一杯取り組んでいました。法水さんに助けてもらいながらGrant Hallのピアノを借りて作曲を進め、なんとか終わらせることができました。結果は振るいませんでしたが、後悔はしていません。履修登録期間中に、自分と授業との相性を早く見極めることが大切だと学びました。

2. 冬休みについて

 12月9日~1月2日の冬休みはレキシントンやルイビルに一日遠出をすることはありましたが基本的にキャンパスに滞在しました。就職活動を進めたり、本を読んだり、キャンパスに残っている友人とご飯を作ったりして楽しく過ごしました。


ルイビルにあるSpeed Art Musium

Spring termに油絵と風景画の授業を取る予定なので、とても勉強になりました。


ヒヨコを寮の前の階段に作りました。

冬休み期間中-22°まで気温が下がり、雪がたくさん積もりました。

3.就職活動について

 10月から12月にかけてオンラインのインターンシップや説明会に参加しました。日本との時差の関係で、朝の3:00からインターンシップが開催される場合もあり、日本時間に合わせて参加すると少し大変です。ZOOMやGoogle Meetなどを利用しましたが、どれも繋がりにくいとか落ちてしまうといった通信トラブルは起きませんでした。生活サイクルが崩れるので休日や、休暇中に参加することをおすすめします。ESを書き進めたり、webテストの勉強をしたりなど、やるべきことは多いです。しかし、私はセンタ―大学に来てからはアルバイトなどをしていないので、就職活動にも集中する時間が取れていると感じます。ある企業は対面型の説明会しかなく、参加したくてもできないといった経験をしましたが、ほとんどの企業が併用またはオンライン開催をしています。

最後に...

 留学に来て約4か月と少し、当初は話すことも聞くことも困難でしたが、今は日常会話も楽しめるぐらいスピーキング、リスニング力が成長したと感じます。残りの留学生活も毎日コツコツとするべきことをこなし、帰国時には今よりもっと成長していたいです。

Tea Galaという留学生がメインに集まるイベントに参加しました。